むし歯・歯周病
むし歯について
進行すると歯を失ってしまうお口の二大疾患のうちの一つです。
むし歯は歯垢(プラーク)の中にいるミュータンス菌が出す酸によって、歯が溶けてしまうことが原因です。
むし歯が進行し、歯の内部の神経組織にまで達すると、痛みが出ます。
そのため、「歯が痛い」「しみる」といった症状がある場合は、むし歯になっている可能性があります。
むし歯は初期のむし歯(初期う蝕)でない限り元には戻りませんので、歯が痛くなる前に、早期治療することが大切です。
むし歯の進行
むし歯の進行具合を表したイラストです。
C0から、C1、C2、C3、C4の順番に、進行した状態となります。
症状が重度になるほど、むし歯の範囲が広くなっていることが分かります。
C3の状態は、歯髄炎(しずいえん)と呼ばれる症状が出ており、こちらはむし歯が進行し歯髄(神経や血管を含む部位)にまで達している状態になります。
症状によっては歯髄の除去が必要になる場合があります。
C4の状態は、根尖性歯周炎(こんせんせいししゅうえん)と呼ばれている状態です。
歯髄が腐敗し、歯根の周囲の組織に細菌が広がることにより、歯根の尖端に炎症が起きて膿が溜まった状態です。
このように、むし歯は進行すればするほど、治療が大変になりますので、定期検診を受け早期発見、早期治療を目指しましょう。
むし歯の治療について
当院では、できるだけ痛みを感じない治療、できるだけ歯を削らない治療をすすめておりますのでご安心ください。
歯周病について
進行すると歯を失ってしまう歯周病は、成人の約80%がかかっているといわれているお口の二大疾患のうちの一つです。
初期の段階では、痛みなどの自覚症状がほとんどありません。そのため症状が現れたときには、すでに症状が進んでいる場合が多く、早期発見が難しい病気です。
歯周病チェックリスト
- 歯茎から血がでる
- 歯がしみる
- 歯茎が下がって歯が長くなってきた
- 史観に食べ物がよくはさまる
- 起床時、口の中がネバネバする
- 歯並びが悪い
- 歯がグラグラする
- 口臭がする
- 歯肉が腫れてきた
- タバコを吸っている
- 歯ぎしりをしている
- 口呼吸をしていることが多い
歯周病の進行
通常の状態
歯と歯ぐきは、1~2mm程度の隙間が空いております。
歯肉炎
歯ぐきに炎症が起きはじめ、隙間は2~3mm程度になります。
歯肉炎(軽度)
歯ぐきの炎症が目立ち、細菌が歯周組織にも進行しはじめます。
歯肉炎(軽度)
炎症が拡大し、歯と歯ぐきの間には、4~7mm程の隙間ができます。
歯肉炎(重度)
炎症は進行しませんが、歯槽骨が半分以上破壊され、歯がぐらぐらしてきます。